【お米特集】vol.2
はさがけ米のできるまで -
天日干し・自然乾燥米の作り方
文責:古庭屋商店・小林茂和/写真:古庭屋商店・小林茂和/最終更新日:2021.04.25
はさがけ米とは…?
秋田では9月も後半になるとそれぞれの田んぼで稲刈りが始まり、いよいよ稲作におけるクライマックスです。「稲架掛け(はさがけ)」とは、巨大な梯子状の稲架に稲を掛けて天日干しにする工程のことをいい、これを行うことでお米が追熟し、また天日干しによる無理のない乾燥方法のため、炊いた時のお米の美味しさが違う、と言われています。
このはさがけですが、最近はこの方法を選択する農家さんも少なくなり、はさがけの風景も失われつつあります。その理由は、はさがけの副産物である「藁(ワラ)」が生活必需品でなくなったことと、はさがけよりも時間も労働力も圧倒的に少なくて済む稲刈り方法が主流になったことが挙げられます。
それでは、はさがけがどうやって行われているか、一部始終をご紹介します。
はさがけのための稲架を結う農家さん
籾摺り、精米、商品へ。
脱穀しただけではまだ商品にはなりません。
籾摺(もみす)り工程で籾殻を取り除き、ここでやっと玄米になります。この後に玄米の大きさを選別する機械で小さなお米をふるい落とし、青いお米などを選別する色彩選別機にかけます。こうして美味しい玄米のみが残るのです。その後は必要に応じて精米してパッキング。美味しい「はさがけ米」の完成です!
古庭屋商店・はさがけ米・5kg、商品の完成です。